散歩のとき何か食べたくなって (新潮文庫)



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散歩のとき何か食べたくなって (新潮文庫)

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「グルメ本」にあらず

食べ物を描いているのではなく、「人」と「街」を描いているのだと思う。
食のうんちく(もなくはないが)ではなく、そこに込められた「想い」を。連なる街並みを。

これを読んで「この店、行ってみたい!」とは思わない。
文字でじっくり、池波正太郎というフィルターを通した「昭和」を感じるのが、
この本の正しい味わい方のような気がします。

ある店のことを書いていたかと思ったら、「そういえばこんな店もあった、あんな店もあった」と話がけっこうとびがちなのがまた、「散歩」っぽくて良いところ。
似たような話

 1977年に平凡社から出た単行本の文庫化。
 『食卓の情景』に次ぐ、著者の二冊目の食べ物エッセイ。『食卓の情景』は未読なのだが、三冊目の『むかしの味』と重複する内容が多いのが気になった。おそらく、三分の一はかぶっているのではないか。
 たぶん、気に入った店に通いつめるタイプの人物なのだろう。そして、店の主人やウェイターと関係を築いていくのが好きなのだろう。ただし、その関係はベタベタせず、必要以上に親密なものにはならない。そして、その距離感の中で描かれる人間が魅力的なのである。
 どんな文章であれ、人間を描くことの上手い作家なのだと感じた。
散歩のとき何か食べたくなって

散歩の目的になるようなお店が日本に何軒残っているだろうか?
商業主義に走らず、昔ながらの味を出し続ける頑固なお店。
また、その味がわかって通い続ける客が、何人いるだろうか?
池波正太郎が、こよなく愛したお店の味だけではなく、凛としたお店の姿勢を学ぶ事の出来る
一冊です。この本を頼りにこれらの店を訪れるのではなく、何軒知っているかで自分を知ることが出来るのでしょう。
今回も色々味わわせて頂きました

鬼平犯科帳等の作者としてだけではなく、エッセイ、とりわけ食のエッセイでも定評のあった著者による、名作「食卓の情景」に次ぐ2作目の食エッセイです。
各地のお店が出てくるのは確かなのですが、巷に溢れる単なる名店ガイドでないのは、前作通りです。池波氏の食のエッセイに書かれているのは、食を通して、著者が知り合った・すれちがった人々の素晴らしい生き方です。従って、読者は、登場する食べ物の美味しそうなことに加え、その食にまつわる人々?料理人や給士・女中であったり、あるいは、食を通し、すれちがった人々?の生き方にも、思わず舌なめずりしてしまう本です。
年末年始など、行く年、来る年に様々な思いをはせながら、読むのに最適の池波エッセイの1冊です。

オレも散歩が好きなものでして・・・

散歩が好きなので、買ってみました。
池波正太郎さんの書き物は初めて買いました。

私は東京・日本橋に住んでいるのですが、深川と呼ばれる森下・門前仲町辺りが大のお気に入りの散歩コース。
池波さんも立ち寄った「伊せ喜」、「みの屋」など、初見でも"ウゥッこの店はなんか違う!フツーじゃない!"って感じで記憶に焼きつくような店です。
今度いってみたい!



新潮社
食卓の情景 (新潮文庫)
むかしの味 (新潮文庫)
よい匂いのする一夜 (講談社文庫)
池波正太郎の銀座日記 (新潮文庫)
食卓のつぶやき (朝日文庫)