子どもから子どもへのメッセージ(子どもに読ませてあげたい一冊
これは、小学5年生の五十嵐敬也(ひろや)くんが、子どもレポーターとしてカンボジアを訪れる、感動の記録です。 カンボジアに徒歩で入国する一日前、タイ側のカンボジア国境のマーケットでは、子どもたちが近づいてきて、敬也くんに日よけの傘をさしてくれました。ここにいる子どもたちのほとんどが、ストリートチルドレン(路上生活をする子どもたち)で、彼らは自由に国境をいききし、マーケットで働いていたのです。 敬也くんは、カンボジアに入国し、さらにトラッフィックチルドレン(人身売買された子どもたち)にインタビューする機会もえます。 豊かな国日本で育った自分たちとは、あまりに違う厳しい境遇に生きるカンボジアの子どもたちと、はじめはどう接していいのか分からずに、ただ必死にインタビューをする敬也くん。でも、しだいに子どもたちに打ち解け、ただ彼らの幸せを祈るだけではなく、自分たちがこの現実のなかで何ができるのかを考えはじめます。 「カンボジアの子どもたちだけじゃなくて、世界じゅうの子どもたちは、だれだって幸せにならなくちゃいけない」 その思いを、彼は詩に託して人々に伝えます。そうしてつくられたいくつかの詩が、この本におさめられています。 国境をこえた子どもたちの交流が、敬也くんの感性つき動かし、何が大切かということが、著者の飾りのない誠実な言葉によって、たんたんとおだやかに読者に伝わってきます。 日本に住む多くの子どもたちに、他者に対する共感や理解を深めるために読んでもらいたい、珠玉のノンフィクションです。
岩崎書店
あなたのたいせつなものはなんですか?―カンボジアより
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